授業プラン(倉賀野)一覧

各教育内容構成の視点に対応する授業プランリスト

【基礎基本】

算数 ・計算の多様性 “3桁から2桁を引く場合、上から減加法が一般的だか、減減法もある。さらに一般化すると、そもそも引く以前に例えば1000=99,10として過渡期を意図的に顕にする方法もありうるだろう。減減法を拡張すると中学校相当だが、マイナス表記で計算を考えることもできる。日本的手法をあえて日本的として相対化して捉えることの意味は大きいと考える。習熟度というと単線型で理解を考える場合が多いが、習熟の理解の仕方にも異質性があることを考慮する必要がある。”
算数 ・“計る”を“量る”:接頭語単位変換から不変性を探る・変換群に基づく小学校算数における接頭語単位変換の教材化授業展開次の字は何と読む:米千、瓦分、米厘、立毛・・・・:接頭語と単位変換 Q:センチグラム・センチリットルがある!、接頭語とは?:(1) 長さは比較から始まる、(2) 個別単位と数値化、(3) まずは単位にかかわらず不変であることを確認、(4) 社会的単位へと(地球の大きさを利用)、(5) キロ・デシ・センチ・ミリはいずれにも当てはまる、(6) 接頭語を数値に置き換えるだけで接頭語変換は終了する。接頭語に関係なく、いずれの単位で計ってもそもそもの量に変化がないことにまずは着目したい。またメートルなどの基礎量からの導入も考えたい。
算数 ・分数の割り算 分数割る分数は、どうしてひっくり返して×のだろうか。いろいろな指導法があるが、一当たりと、操作的な分数の意味を加えて、割るには最終的に割る1になると答えが出せるという視点からの展開を考える。これに基づいて分母の1への補正、同時に分子のへの補正によって意味を考える。
算数 ・“いいかげん”は“良い”かげん:“あいまいさ”を科学する 「約」に着目しての授業。日常生活では大体・少々としてあいまいに扱われることが多い。例えば“若い”としても自称を含めて幅があることが分かる。文脈で“約”を考えていく。あえて約を扱うことで四捨五入・三捨四入や切り上げ・切捨てなどを考える。概数は文脈の中で意味を有するので、正確に求めなければならないことや、大枠でよい場合など、状況で判断することを学ぶ目的とする。
社会 ・地名に着目した授業プランの作成と実践研究:授業後に思わず地図帳を見たくなる授業を目指して 九州は七つの県から出来ているが9だし、中国地方は中国と関係ないようだか、そのように呼ばれる。これは中の国として九州と京都・奈良との中として大和朝廷期まで戻ると謎が見えてくる。各都道府県にその謎を考えて見ようという展開となる。
社会 ・グラフ表現のあり方を探り改良する教育内容・教材研究 グラフ表現では量率グラフ等が提起されているが、トリックグラフから、グラフの見方考え方に留意しながら考えることを喚起するプランである。腹きり状態のグラフ、量と率を無視したグラフ、スケールが異なるグラフを重ねるなど、データーが同じでも異なる印象を与えることができる。あえて、そのような遊びからグラフの意味を考える。

【数学】

(1) 自然の反映

・数字0と四則演算 電卓での÷ゼロでは停止状態になるが子どもの予測ではゼロで、ゼロ÷ゼロでは1がある。どうして÷ゼロは扱えないのかを考えるプランとなっている。分母ゼロを許すとa=bもa≠bも証明することができる。ゼロの社会的背景とは異なり、数字ゼロの四則演算に着目しての展開となっている。とりわけ割るゼロは他とは異なり、電卓でのエラーの意味を探る。割るゼロを許すと、全ての証明が可能となり肯定も否定も言えることとなる。
・微に分ける・分けたものを積む 微に分け、分けた物を積む行為は小学校低学年から行われており高校の微積分の特許ではない。身の回りの微分・積分行為を考え、植物・動物にも現れていることを探る。掛け算そのものが導入段階では一当たり量の内包量を前提としているが、これは微積分にも通じていく柱の基礎となるもので、比と比例・一次関数・二次関数へとつながっていく。
・幾何学『ぐにゃぐにゃの世界』  たくさんの不思議を題材にしての授業展開となっている。鉄道の地図と、道路地図との相違を考えながら、つながりだけを考えていく幾何学入門となっている。地図に着目してつながりや角度・距離な度がどのように表現されているかから幾何学の考え方に迫る。
・紙を101回折ると宇宙を越える! 指数・対数の不思議:指数対数に関係する物理的な事柄は生物のみならず多くの現象にかかわっている。耳の構造・マグニチュード・貝殻・ヒマワリなどを微分方程式から考える。微分方程式で考えると、今ある量と、新しく増える量とがひれている関係である場合には指数が現れてくることがわかる。もう少し条件を変えるとフィボナッチ数列などが現れる。

(2) 無限の面白さを考える

・“・・・・・”の不思議:無限と連続は数学の“永遠の十字架” 1と0.99999・・・とは同じだろうか。1/3と0.333などには少し考えると不思議な世界が分数と小数とは違いに現れる:分数は自然数と対応してアレフ0の濃度である。小数は循環小数は分数と対応するが、非循環小数は実数連続体となっていく。・・・の無限循環小数同士の掛け算なども考えるれと、下の桁からではなく上の桁から計算する方法なども出て来る。
・高等学校数学教育における数学観の育成について:無限概念の教材化と授業展開 高校の数学に討論を持ち込んだ授業で、ルート2は数字表現では無限、線分表現(正方形の対角線)では有限に見えることを討論する。結果的に対角線の線分表現が閉じておらず延び続けていることのイメージが授業で現れている。これはデデキントの切断の考えに通ずるもので、改めて考えると三角定規そのものが、不思議なものであることが見えてくる。
・手回し計算機に表れる無限に続く数 上から借りてきて引いていく手法を一般化すると、例えば・・・・00000-1では、・・・・99999としてマイナス1を位置づけることができる。これは手回し計算機では表示可能である。この拡張した数は、その範囲内に置いて四則演算が成立する。・・・・99996はマイナス4として働き、数概念の意味を相対化して考える。

【物理・化学】

(1) 層子・相互作用としての原子論:階層性に着目して

・究極の密度を求めて 重力・電磁気・核力(強い相互作用)の各々に対応して相互作用・質があるが、また密度にも階層が存在している。身の回りは1前後で電磁気、原子の中心核は核力、それらに対して重力は宇宙の歴史と共に変化してている(池内了)。

(2) 自己場の多様性と矛盾:力の科学:動的過程を重視した粒子交換としての力の科学相互作用の動的過程の重視:法則の動的実体的背景考察

相互作用で慣性を考える ・慣性・時空を自分の周りの作用から考える 問題意識:現代的視点(自己場と媒介粒子)から見た古典力学:自己場の粒子による時空概念の規定が基本にある。そこからの“ずれ”が時空と時空との接続としての作用を考えることができる。ここでは光速度不変性が重要な意味を有している。
・回転運動のつくる“場”から力を考える ペットボトルなどの水中の泡が回転状態では中心部分に集まることによって“浮く”ことがわかる。ろうそくの炎の場合は回転するとどうなるだろう。投げ上げると泡は無重力状態になるが泡は真ん中に浮いて集まるなどの回転の運動による場を考える。ペットボトルの中にある泡は加速度運動を加えるとどうなるだろうかなども考える。
・力の伝わり方・力の伝わりに時間がかかる 力の働き方に関して、静的に扱われることが多いが、動的な過程が背景にあって、結果的に安定しているように見えることが多い。力の伝播という時間的な過程を考えることによって静的安定を捉える。有名のばねと力での両端から引かれるばねがひとつになるとどうなるかの問題を考える場合、ひとつひとつ微視的に考えていくとともに、時間的に変動していく過程も配慮する必要がある。
・振り子の等時性を考える 質量の変化に応じて重力として働く作用は変化する。その割合がキャンセルしあうことによって、結果的に現れる加速度が一緒になるのであって、質量に無関係という指摘は適切ではない。振り子の場合も同様で、キャンセルしあうかどうかは等価原理とも関係してくる。
・浮力:どうして浮くのか:その謎に“縮み”と“すきま”から迫る どうして浮くのかを法則からではなく実体的イメージから検討/どうして水の中では浮力が働くのだろうか?:(1) 水も僅かだか縮む、(2) 液体では分子運動も、(3) 縮みによる圧力差は垂直方向に、(4) 縮みの連鎖の運動が底まで、ハカリまで続く、(5) この差が浮力を生む、(6) 縮みで支えられないと落下していくこととなる。 浮くことに着目しての展開で、簡単な熱気球の実験をまじえて行なっている。浮力に関しては、重力世界では、そもそも浮くことはなく、沈むことに意味がある。しかし、その沈むことに差があるために、相対的に、排除されることもある。この浮くことではなく、逆にその回りが沈んでいることに着目して、結果として浮いていることの展開へと発展している。
・エネルギー保存の法則に挑戦?!・“永久機関”をつくろう? =エネルギー・資源問題の背景 エネルギーの保存の法則が成立しなさそうな実験の謎を解くトリックに挑戦。実験は落下する水以上に高さになる噴水、落とした以上に上がるスーパーボール、磁石が吸い付いた途端にはじき出させるパチンコ玉などを扱う。
・どうしてレンズで光は集まる? レンズで集められて光が像を形成できるのは、同時刻の点の集合体を形成するからである。この点から見るとレンズは時間差を補正しながら集合させる工夫がなされていることがわかる。
・屈折率の謎・屈折像は同時刻像 媒質内部における光速度の相違から屈折率を説明:空気中と水中とでは光の速さが異なったように現れることのイメージ化をはかって屈折を説明する方法を試みたプランである。水の中では鉛筆などが曲がって見える。この曲がりを同時刻の集合体と言う視点から考える。電磁的相互作用の範囲内に置いては同時刻の像はそのように見えることが妥当する。逆に、まっすぐな形は同時を意味していない。
・水の中の電球の不思議 光の全反射の不思議:電球を水につけると白い部分が小さくなり透明部分が厚くなったようにも見える。これはどうしてだろうか。コップでも起き水を入れるとガラスでは手が見えなくなる。これらはすべて全反射と関係している。 水の中の電球の不思議な見え方に着目しての授業展開となっている。コップでの実験もできる。
・鏡はどうして一つしか映さない?:鏡のメカニズムを探る 鏡は、どこでもあらゆる方向に反射しているはず、どうして像ができる?:鏡の各点でいずれの方向にも反射波が出ていると考えると一つの像はできない。反射波がキャンセルしあって、特定の波だけが現れる。どうしてだろうか。原理は量子電磁気学とも通ずる。
・電流のまわりは不思議な場所 電子の運動による電子場と、基本的に運動しない陽子場とのずれから、電線電流の回りの磁場を生んでいることを説明を試みている。運動によって生ずる自己の回りのひずみと、その差異が相対論効果として磁場として現れている説明を実験と共に試みている。電磁波と電磁誘導とは、通常は異なった電磁法則として紹介されているが、場の変動としてつなげて考えると共に、電線電流の周りの磁場か、相対論効果として現れて見えることに着目しての展開となっている。
圧力への着目 ・電気の“圧”って、何の“圧力”? どうして電流の場合に回路になるのだろうか。構成主義の中で子どものイメージが誤謬として紹介されているが、電子の疎密状態が電池から疎と蜜との波として広がっていくことから回路を考える。電圧が働くから電流が流れるという基本を抑えたい。V⇒I。
・電流の回路や並列/直列 電池の特性は電圧が絶えず一定になっていることろが特徴である。回路の場合にもそれが現れる。また電圧の場合には直列で同じ電球ならば均一に分配されるのを理解するためには、時間的な過程を考える必要がある。直列・並列の電圧・電流や豆電球の明かりの不思議に着目しての授業展開となっている。回路を流れていく電流の時間的過程をイメージとして扱う必要性があることを扱っている。
(化学) ・サビ:それへの上手なつきあい方:サビの身近なものでの活用 酸化反応の最もポピュラーの形態の一つが錆びだろう。この錆びることを利用してた日常用品にもいろいろと活用されている。(カイロ・脱酸素剤)また錆を電気分解という視点からも考える。
・サイダーの泡を科学する 過飽和状態における“泡”の発生:泡の位置は、バラバラ?、それとも同じ?:泡の位置とともに、泡の発生間隔に差異はあるのだろうか。また投げ上げると無重力状態になり、泡はどうなるだろうか。
・水が落ちない“不思議なコップ”・うずまきをさぐる:液体と気体の入れかわり空気と水 ネット等を活用すると、コップの中の水が落ちないことに着目しての授業展開となっている。大気圧・表面張力等が関係してくるが、水と空気との交換という視点に着目している。大気圧をコップで実感しよう渦巻きを科学する:大気圧や表面張力が関係していると言われている実験で、ここでは、空気と液体との交換という視点のみで考える。渦巻きのまわりに液体を入れて様子を観察も行う。
・水の実体的イメージで考える・氷が浮かぶことの「異常さ」 おもちゃ入れのガチャポンを利用して水分子模型を多数作り容器に入れてゆらすと、密度の大きいものは沈み、逆は浮く。氷のモデルも袋に入れて作成し隙間が水よりもあることを確認する。激しく揺らすと沸騰も。水に氷が浮いていることに何も違和感を感じないかもしれないが、その物質の液体に固体に浮くことは通常ではありえないことである。水の特殊性を水分子の形に着目して、その異常さ三態変化圏にある地球環境の意味を探る。
・SFから探る“夢”の科学教育への活用 SFや映画等をフィクションなのでありえないとするのではなく、透明人間も透明であるか故の課題と、どのようにすれば歩けるのかの課題の検討は科学することと通ずる。透明を二次波を同じようにして出すこととすると、まだ違う透明人間の課題も見えてくる。透明人間は目が見えないはずである。背景の風景ガ透明になって見えるようにするにはどうしたらよいだろうか。ガラスの通して風景が見えることも、単純ではない。二次波をどのようにコントロールするのかが鍵となる。
・サイズの生物学:大きいことはいいことか? 大きな昆虫は力学的にもまた呼吸に関しても生きていくことは難しい。ウルトラマンが巨大化する時、人間の体の状態を維持したままでは普通の体形では維持できない。サイズの持つ意味を本川理論に基づいて考える。この視点からすると共生という視点からの見直すとどうして微生物だけが、セルロース分解できるのだろうかなども課題となる。セルロース分解や空中窒素固定能力など微生物にだけに許されていて、多細胞生物にはどうしてないのだろうかを、サイズと言う視点から代謝から考える。

【生物】

(1) 微視的進化の戦略論 – 科学的認識の形成過程における中間媒介項(知恵・戦略的視点)に基づいて

動物 ・タコ・イカ:軟体動物の“逃げ・隠れ戦略” 貝殻を失っても生活できるイカ・タコの不思議Q:イカ・タコはどうして貝殻を捨てることができたのか?:イカは逃げる戦略をとっている。タコは擬態して隠れる戦略をとっており逃げ隠れる能力が、結果的に貝殻をなくすことが出来るようになっている。また毒戦略もある。 イカの解剖を中核としてのイカの特性を扱う授業である。その後、イカ・タコを扱う授業プランも出来ており、そこでは逃げる・隠れるがキータームとなる。イカとタコの足の違いも戦略論から読み解くことができる。
動物 ・巻貝はどうして巻くのか 貝の形に貝の生態を読む:巻くこと・巻かないことの合理性:(1) ハマグリは隠れる戦略を、(2) 巻貝は貝を硬くして食べにくくしての居直り戦略、(3) ホタテは逃げ戦略、(4) 厚岸でのカキのような貝は手っ取り早い戦略などが考えられる。
動物 ・ホタテの“逃げる戦略”に“目”をつける ホタテの太い貝柱、スリムな形、100近い目、それらは逃げる戦略を指し示す:ホタテの眼点の丸い配置は大きな目として動きの変化を捉える機能があることが予測される。化石では一方が厚く居直り戦略で絶滅したようである。明暗のみを捕らえる眼点の円周上の配置は電波天文学のパラボラの配置と似ている。
動物 ・生物進化に考えるおもしろさを:鳥・飛ぶ工夫やなぜ飛ぶのか考える ある種の恐竜が、どうして鳥となり、飛ぶようになったのだろうか。羽は飛ぶためではなく、体温調節のために利用され、現行の鳥は飛ぶための工夫が多くなされている。前半は鳥の体の飛ぶという構造への涙ぐましい努力に着目しての展開となっている。これを踏まえた上でなぜ飛ぶのかへの展開へとつながる。このような努力を踏まえた上で、なぜを問う教材への接続していく上記戦略論シリーズを鳥に着目してまとめられている。後半はなぜ飛ぶのかに着目しての展開で、理由ははっきりしないが、なぜを問うことが教育課題として重要であることを示している。。
動物 ・発光生物に着目:生物の行動には『なぜ』を探る 動物の発光はホタルに現れるようにコミュニケーションや脅かし(幼児期も)としての役割を担っている。蛍イカでは擬態としても利用。植物のコケでは光合成での光圧縮装置として。きのこでは不明。
動物 ・蛇はどうして手足がなくなったのか ある種のトカゲ的な爬虫類が、当時の小型の哺乳類を捕食しようと考えるならばとして展開。夜行なので代謝は遅く、温度センサーが必要になるし、発達した聴覚に対応するためには手足をなくさざるを得なくなっていく。
動物 ・魚の顔、側線から生活を考える教育内容研究と教材開発:“魚”から考えるおもしろさを・魚の側線から生活を探る(2) 側線は水圧センサーであるが、その形・分布は3次元センサーであることが分かる。またその曲線は成長期や、曲がり方によって微分的な変化としての運動量も感知することが出来そうである。また側線の形が謎の魚もいる。この側線は、私たちの耳の渦巻き管の構造とも進化的にはつながってくる。 二回目は多様な側線の形に着目して、三半規管ともつながる側線の形・分布が生活・行動の一端が窺えることを扱っている。側線は曲がったり、場合には梯子状になったりと、3次元的な微分的運動分解能の有することが分かる。
植物 ・果物戦略論 かぼちゃ・きゅうり・なすびは果物だろうか? 人間から見ると野菜かもしれないが、植物の視点に立って考える視点変換である。果物・根もの、葉物等をこの視点から考える。果物は時期が来るまではプロテクトされており、やがては目立つ色へと変化する。果物戦略・ジャガイモなどの果物ではない部分への着目や種など全体の俯瞰ともなっている。
植物 ・花と虫の巧みなかけひき:花の送粉戦略 夜咲く花の不思議、地面の下に咲く花の不思議など花粉と蜜との交換を超えるような植物の花としての送粉・受粉戦略がある。メスに擬態しての戦略や、毒入りの花粉などもオーストラリアを中心に存在する。花に焦点をあてて、花の視点から戦略があるとして、その生態の意味を考える。
植物 ・ムシ・トリ戦略:花・実/鳥/虫の共進化から:ムシ・トリの相互戦略 花と虫との駆け引きをさらに果実/鳥/虫の互いの戦略へと拡張すると、ムシ・トリへと視点を拡げることが出来る。鳥戦略・サル戦略は果実の色との関係してくる。トリからすると緑の補色としての赤色は目立つが、サルなどからすると空の青の補色としての黄色が目立つこととなる。
植物 ・雑草から自然・作物を考える・植物の生き残り戦略  雑草はどうして人間の里に?、(1) 雑草の植物戦略を考える、(2) 根が深い・踏まれても・引っこ抜かれても、(3) 本来は人間の里に行きたいわけではない。(4) 光獲得競争では弱い、(5) その能力がうまく生きている。雑草は、どうして人間の里の近くにあるのかを、最初は実際に引っこ抜いてみて、雑草也の植物戦略を考える。人里にいるが故のメリット共に、デメリットも有することとなる。植物全体の戦略としては特殊なものとなる。雑草の戦略を踏まえて、後半では、その雑草に人間が深く関与していていく中で栽培植物化していくことに迫る。
植物 ・食虫植物はグルメ?:なぜ虫を食べるのか・感じながら動く植物 食虫植物は光合成をするのだろうか。どうしてある種の植物は、虫を食べるのだろうか? 土の栄養不作が原因で、窒素が少ないことがカバーするシステムとなっている。動物との対比において、動かないものとしての植物というイメージがあるが、植物に関して原始的な記憶があるとの指摘もあり、感覚器官も発達している。ハエトリソウにとりわけ着目して記憶を実際的に確かめる。動物が動く物であるのに対して植物には感じることがあるのであろうか。植物の電気生理学的な知見に基づきながら、食虫植物も原始的な記憶の形態を有していることがわかる。
(昆虫等) ・ハチは母親中心の巨大家族性昆虫!・ハチの世界:生活・進化から、食まで 女王蜂を中心に、集団として生息している理由を、ハチの進化史の論理を探る形で考えるものである。子育て向けの栄養不足は娘の子育て利用から始まり、“ゴッドマザー”を生み対象の食も変化していく。
・「人間 VS 昆虫」=地球上では多いのはどっち どうしてある種の昆虫は変態するのだろうか。昆虫が地球上で成功した理由はなんだろうか。種類としてみると約8割が地球を支配する虫の惑星ともいえる。胸の部分から3対の足が出ているが、それはどうしてだろうか。変態などの意味を含めて、これらを外骨格から考える。

(2) 多様な他者媒介の累層性:性とは何か:自己の多様な他者媒介による自己確認

性・性と死・免疫 ・動物の社会行動の教材化:オスとメスのプロポーズ戦略 どうしてオスとメスとでは大きさも異なるし、色も異なる。雌雄に関してもハーレム形態やつがい形もある。虫や動物によっても異なるが、それぞれに性の戦略的な意味を考える。動物の求愛行動を昆虫に限定すると、さらに多様になってくる。プレゼント・ダンスなどを超えた戦略がある。通常の動物では考えられない昆虫ならではの戦略がある。
性・性と死・免疫 ・授業書[性とは何か]:性の本質に関する指導プラン・「性」って何だろう? 性のある理由を原理的な視点から追求することを目的とした授業プラン。単細胞・植物・動物の全体を俯瞰しながら、異なるを求める他者媒介が貫かれている展開となっている。
性・性と死・免疫 ・性転換から性の意味を探る サイズアドバンテージ理論に基づいての教材:性のサイズによるある種の魚等の性転換は、性の生態上の役割を和明確に示している。前半は赤の女王説の視点に基づいての遺伝子から見た性についてのあり方の展開と、後半は魚等の性転換がサイズと生態行動によって戦略的な異なってくることを扱っている。
性・性と死・免疫 ・「花ってなんだろう」:植物の生殖の進化史 花概念を拡張すると種子のみならず、胞子葉のような形態もありうる。どうして散布型から卵子保持型に移行したのか、n体と2n体との比率の変化は、遺伝子戦略の変化を読み取ることができる。オスとメスとが外に飛び出て子どもをづくるのに対して、メスが親元に残りオスだけが飛び出すシステムにどのような変化ががあったかは植物の進化史を一端を考えることとなる。風媒花や水媒花に加えて虫媒花などいろいろな種散布のシステムを考える。
性・性と死・免疫 ・ディベート教材:“生か死”から“性と死”へ・“死”から生を問う死生観の教材化の試み “プログラム死”か、“エラー(非プログラム)死”か:どうしてある種の昆虫は、変態するのだろうか?:変態は死齢虫と考えざるを得ないように生殖と栄養摂取とが完全に分離されている。寿命と死との関係は密接な連関が予想される。
性・性と死・免疫 ・免疫:“敵”と“味方”との終わりのないかけひき 億の“非自己”から、“自己”を探る:多様な他者媒介による自己確認という視点は、免疫のみならず、性のあり方や、さらには教育にも通ずる課題を内包していると考える。胎盤も異なるをつなげるインターフェイスとして考えると、その機能の意味が問われてくる。これを特に腸内細菌、どうして消化吸収されない?:私たち自身も草食動物と同じように腸内細菌との共生状態にあることを自覚する必要がある。これは自己概念の非自己とは異なる拡張を意味している。

(3) サルからヒトへの直立二歩行の進化史で人間の体を考える

・人間の顔に進化史を読む:顔は食べ物が造った?! 人間の顔は歯の数等に現れるように急激に変化している。これは私たちが可塑的であることを示しており、逆に見ると食べ物が人間の顔を作ってきた歴史も指し示しおり、未だに進行中といえる。各器官に進化の歴史と機能の意味を問う:退化器官は本当に不必要:盲腸などは意味のない器官と考えられがちだが問い直しが必要であると考える。
・眉毛のナゾを考える 眉毛のある理由を、熱代謝から考える:髪の毛やわきの下の毛や陰毛は熱代謝やフェロモン散布などから存在する理由を考えることが出来るが、眉毛に関しては眼球の上の脂肪層があり、それが一重・二重間部だとかかわっており、眼球の熱代謝という視点からその意味を考える。
・人間の内臓:パイプI着目して 人間の体を二つのパイプという視点から体の臓器等の意味を考える展開となっている。口から肛門までの食べることと、心臓・肺の血液・酸素循環の二つのパイプと血液をろ過した排出系とに分かれる。腸のパイプでは、臓器の配置上から捩れがある。人体の不思議な部分を量的に考え・腸のねじれなどを実感できるように試みている。内臓を発展することによる回転をキータームとして内臓の構造を考えるもので、その後、退化器官に着目しての展開も作成されている。
・心臓の進化史・生まれる瞬間に劇的に変化する赤ん坊=血液循環の歴史 心臓からえらとの一つのパイプのつながりからを魚類から考え、陸に進出した両生類、爬虫類、哺乳類へとパイプがどのように変形して繋がっていったのかを進化という視点から考える。生まれた時にパイプの劇的な変化が生ずる。
“・“卵””から哺乳類の進化の謎に迫る” 胎生と母乳保育が、なぜ必要となったのか、どこから進化したのかを考えると初期の哺乳類は、卵生だったと考えられる。 夜行動物化していく中で栄養不足となり卵生の未熟状態が結果的に胎生を生んだのでは。哺乳類でのオッパイの数・分布などを考えながら、乳腺の果たす役割と生物にとっての意味を考える。ある種の爬虫類が、未熟な卵生から胎生へと移行しており、カモノハシ・カンガルーの謎にも迫る。
・おしっこから性器の進化史を探る:水を制するものは、進化を制す? *性器の進化史を考えるためには、腎臓進化と性器進化との関係も位置づけなおさなければならない。男性器・女性器の構造を踏まえて、それらがどのように変化してきたのかを進化史に即して考察していく。
・しっぽの果たす役割に着目して しっぽの働きの絵本を、立体的に展開することを試みた紙芝居を中核とする授業展開である。しっぽの部分が絵本から飛び出て実感できるように工夫されている。しっぽは何のためにあるのだろうか?:しっぽの役割をいろいろな面から考える。バランスをとるためや5本目の手としてや、栄養を蓄えるためなどが考えられる。威嚇のダミーとして利用される場合もある。

【社会】歴史におけるものづくりや生産から

・オランダはどうして世界を制覇したのか 資本の“本源的蓄積”としての不等価交換:ニシンという富が基盤としての経済の展開は江戸だけでなくオランダに見ることもできる。この両者が出島を通してかかわっていくこととなる。オランダの視点から見ると中国と日本との交易の中で絹などと金銀との交換の中での戦略を読み取ることができる。
・アルプス・ハイジのおじいさんの何をしていたのか? アルプスのハイジの話は作り話だか、その背景には傭兵の歴史と、戦争ビジネスの昔:スイスの位置と地形がスイスの国を作る:第二次世界大戦当時でもヒトラーでさえも手を出さなかったがある。その謎に迫る形でスイスという位置が果たしてきた役割を考える。。
・沖縄と北海道をつなぐ:水に着目して 沖縄は海に囲まれていて、なおかつ台風等も来ており水不足は考えにくい。置かれているタンクは北海道では灯油、沖縄では水としての差異がある。沖縄の川を道東のそれと重ねてみると、北海道はいかに川に恵まれているかがわかる。反対に沖縄の川は、本州の川とは異なる特質をもっている。
・世界をみて日本をみる国際理解:食べ物に着目して“豊かさ”と“貧しさ”を考える ブラジルの大豆輸入に着目し、物価補正を行った上での生活感覚を前半で考え、後半では、肉と大豆に着目して、食料自給率の低さを背景として“世界”を食べている日本の輸入事情を一端を考える。世界とのかかわりをブラジル・大豆に着目しての展開で、豊かさの指標にも扱うことを試みている。給料当たりの物価補正は、豊かさ・貧しさの異なる側面を描き出す。
・生産量にこだわる麦入門 麦一粒は何粒を生み出すか、数字から余剰を考える:米一粒から生産力を考えている展開の小麦バージョンを試みたものである。収穫面積・量などを計算しての予測となる。米の一粒から千粒への小麦バージョンとしての試みである。数値データや農家とのかかわりなどの課題も多かったが、後半ではパン作りも行なっている。粉にすることの歴史にも言及している。粉の大きさが食材を規定する。
・江戸時代を斬る:“日本歴史入門(板倉)”に経済的視点を加えた発展を試みる 鎖国は、輸出入では鎖国ではなく鎖国以降、日本からの金銀の輸出量はなくなるまで進み、それ以降、プロト産業革命期に入ることを扱う。人口停止は産業構造の農・商の比率構成の変化で考えていくことができる。板倉・日本歴史入門の人口定常の謎に、農業・商業等の人口比率分配の変化という経済から迫ることを試みている。鎖国の経済的な意味(金銀の放出)は、江戸時代像を塗り替えを要求してくる。江戸時代の後半ではプロト産業革命段階に到達していたこと等も扱い、とりわけ人物群像にも着目したが、経済に限定した方が適切であったと考えられる。市場拡大は明治以降の爆発的人口変化につながる。
・自動車産業から社会の産業構造を考える:トヨタ生産方式の光と陰に着目して  トヨタのオートメション方式をおもちゃの自動車の組み立てを通して考えるもので、生産性を高めることは出来るが、新たな課題も生じている。世界的な企業であるトヨタの成果戦略の秘密に迫る試みで、トヨタもアメリカで行なっているおもちゃ利用オートメーションものづくりを行い、その合理性と課題を探る。
・100円ショップと日本 メイドイン東南アジアや、バナナやエビに続く、日本と東南アジア・中国と野かかわりを100円ショップに着目しての展開。中国の世界戦略の一端が見えてくる。100円ショップには、中国や外国のものばかりでなく日本の物も販売されており経済事情の一端が現れてくる。

【総合的な学習】

(1) ルーツを求めて

・単位は世界をめぐる もともとは人間の体を利用しての長さ単位が作られている。しかし、人間の体は王様としても変わる可能性があり、最終的には誰でも認める地球の大きさに基づく。一周が4万Kmなのはそのせいである。この背景には当時の地球の形に関する論争に決着をつけたいという意図も背景にある。商業圏の発達と度量衡の統一、しかし未だに統一されない世界商業圏:MKSで科学の世界は統一。しかし、生活ではアメリカで異なる。ポンド・ガロン・マイル・ファーレンハイト・・なぜ、かくも異なるのだろうか。フランス革命と組しない考えとは?
・12の謎に迫る:土地を測る幾何学 幾何学は土地の測量学としての意味を有しており縄張師がナイル洪水の後に活躍していた。どうしてバビロニアでは“円”にこだわったのかを考えると、(1) 農耕灌漑から考える、(2) 井戸の丸さを土圧から維持するには、(3) つるべの円、(4) やがては車輪・ハンコにも通ずる。この円の問題視意識は時計の10と12との最小公倍数としての60に通ずる。
・0とシンドバット 問題意識:0は、いつ(when)・どこで(where)・どうして(why)・どのようにして(how)から始まる。それぞれに対応させると(1) インドで中世に、(2) アラビアでの紙工場設立、(3) 紙を利用してそろばんの計算を書くことが、(4) 商人が開発、(5) 紙の普及に対応してゼロも時間をかけて普及していくこととなる。算数・数学と総合的な学習とは直接には関係しずらいと考えがちだが、数字ゼロに着目しての中世・インドの理由を紙の開発・普及から迫る。
・分数物語:エジプト/ギリシャ 分ける数としての分数はエジプトで現れる。パンやビールの分配としての分数は、やがてオリエント社会やギリシャでは交易の中で交換比率として利用され、それらは互除法としてのユークリッド原論では整理されていく。エジプト段階では分子は1だが、分子も1でなくなるのは、銀等との交換比率が背景にあるからで、それらが整備されていく中で分数が形づくられていく。さらに発展して地中海・ギリシャでは3つの単位銀は4枚のチーズと対応などの交易を考えると、単価が銀を基準として設立していく。これが分母・分子を有する分数として成立していく。これを最小公倍数として整理していくと互除法としてユークリッド原論の体系化されていく。ここには分数の例えば3/4が、量的には同じでも、1を4つに分けた分数の3つか、3を4つに分けたかの違いとしても現れる。
・小数物語 ある単位で長さ等を測る場合には端多量が現れる。これらはより下の単位を表現する方法で可能だが、小数の生み出す根拠とはなりにくい。オランダでの利率による掛け算式としての小数が生まれ、ネーピアによって小数点として表現される。この理由を考えるためには、サラミスのそろばんなどでは、1より下の桁では10構造が成立せず、それは貨幣の読み方にも現れている。
英語・ひらがな ・ひらがなのルーツを求めて アルファベットの場合、異質な文字間の交易が前提となっていたが、ひらがなカタカナの場合にも、同様なことが考えられる。中国の漢字から転用されているが、漢字そのものもインド・サンスクリッドなどの経典の読みとして表音文字のアイデアがある。あかさたななどの基礎になる漢字には平安時代初期の社会に対する租庸調などの考え方が背景に含まれている部分があり、その謎に迫る。
英語・ひらがな ・アルファベットのルーツを求めて アルファベットは例えばAにあるように象形文字としての背景がある。それぞれに意味があるが、それが失われていく背景にはフェニキア文字にあるように異質な文字間の商業交通の発達がある。アレフが牛であることは、遊牧民が関与していたことが予想される。この謎を解く為にはエジプトの商業圏の拡大による古王国から中王国の南部への発展、さらには地中海への発展の検討が必要となる。
英語・ひらがな ・英語の月名からローマ時代を考える “Octoberの“oct”は8を意味している。オクトパス・オクターブなどの8に使われている。・同様にSeptemberは7、Novemberは9、Decemberは10に関係している。これらの数字利用の月名は“ber”に現れている。もともとローマ時代の月名ではそれぞれは7月、8月、9月、10月に対応している。反対にJuly、Augustはローマ皇帝の名前である。前者はジュリアス・シーザー(ユリウス・カエサル)として有名である。なぞを解くべき課題が存在している。どうして七の月から十の月までは数字のみなのかこれらの課題は、次のような視点から解くことができる。ローマの地中海では、2毛制がとられており、前半はブドウ等の実を作ること、後半は小麦(冬小麦)栽培に充てらいた可能性が高く現在でも行われている。よって、後半は数字のみが当てられていくこととなる。”
英語・ひらがな ・“禾”の漢字に“人間の歴史”を読む 農耕・貨幣・男女に歴史を読むシリーズの一つ:どうして女編は多いのに、男は少ない? 残念ながらその理由は分からないが、貝の場合には宝貝の形・模様そして触覚までも対応している。 漢字をオムニバスとして導入・形への着目・貝編・女編などに着目しての授業で、漢字の全体を俯瞰したものとはなっていないが、貝編などは社会的・歴史的背景に迫る課題も提供している。
・節分と紅白 2月ではあることに合わせてチョコレートとは異なる課題として、節分に着目した。文化・行事に関係することを社会的・歴史的課題を扱う。紅白がヨーロッパにルーツがあり、男女に関係することなどの広がりの一部も見え始めている。
・記譜の歴史を考える 記譜の線はどうして5、音階は7や12などの疑問は多い。これらはピタゴラスの占星術に依存:ドレミはどのようにして出来上がっていったのかなどの歴史に触れる。日本ではかつて他の音階を有していた。
・トランプに歴史を読む数え方に文化を読む:占星術と中世の歴史がトランプに トランプの4つの図柄:剣・掘り棒・カップ・ダイヤ(金)、その意味は?:そこには農業・商業と男女の意味が含まれている。産業革命以前に出来たトランプには産業は含まれていない。

(2) 食べ物からの総合的な学習

・どこを食べている?=私達の食べ物:植物編・栽培植物=この異常なもの! 植物を果物類と、葉モノ、根菜類とに大きく分けて、植物にとっては食べてもらって良いときが来るまでは食べられない工夫がなされている。葉は根菜は植物にとっては食べられては困るが、栽培植物は人間からの働きかけによって、人間の意図に応じて改良されている。
・ヌードル文化・「教材《なぜ麺なのか:麺から昔の人の知恵を探る》」 問題意識はどうして小麦をヌードルにしてまで食べるのか?:小麦を食べるとしたらクレープ・団子状態の2次元か3次元で1次元で食べる理由はないことから始まる。体積に対して表面積を拡大する、これは雑穀を灰汁で蒸して食べるヌードルの反映か。ラーメン・ソバのルーツに迫る試みで、ソバではヌードル以外の文化の広がりも扱っている。もともとは雑穀利用のヌードルで、灰アルカリでやわらかくして、野菜による蒸しであることが化石として発掘されて分かってきている。沖縄のソーキソバとも関連している。
・チョコレートの探求・(1) チョコレートのルーツ・(2) その社会史・(3) カカオからチョコを作ろう 自然科学編・ものづくり編・社会歴史編の3部分に分かれている。チョコレートは如何して不思議な効能を持つのか、カカオからのチョコレートづく、チョコレートの輸入・輸出に現れている現代の課題。植物戦略に続いてのオムニバス方式。チョコレートに着目してのカカオからのものづくりを含んでの総合的な視点からの授業展開。起源・社会・ものづくりがセットとなっている。
・お寿司・ご飯と寿司ネタとは一緒に食べなかった! 一緒に食べなかったのはどうしてだろうか。米の役割は意味があったのだろうか?:米の部分は食材の乾燥等に利用されるものからの転用であると考えられる。各種のすしには合わないような食材も全体の連関で考える。寿司の食材の広がりは、普段見慣れている保存食文化とのつながりを指し示している。
・酢の科学: “すべてが終わった”by 新訳聖書 でんぷんを含むものはすべては酒、そして最後は酢になる。この酢の科学を食材の変化とあわせて考える。聖書にあるようにヨーロッパでは昔から酢を利用してきている。発酵・保存食の究極の姿を酢に見ることができる。
・回転寿司の“ねた”には、世界が“回る” 回転すしに回るねたは、世界と繋がっていることを示している。結果的に世界を“食べる”日本人として、エビ・かに・マグロなどは環境問題とナイルパーチなどに象徴されるように深くかかわっている。回転ずしに世界が回るという教材を参考にしている。ダーウィンの悪夢に象徴されるように、世界を食べている日本としての課題に迫る。
・植物教材における-考察:アンデスの息み--ジャガイモ・ジャガイモは世界をめぐる・ジャガイモの茎はどうして膨らむ? ジャガイモには果物もあり、種もある。戦略論はここにも位置づけられる。また、茎に栄養を蓄えるが、これはアンデスの寒冷地を反映しての土地条件を探りながら蓄えていく意味が考えられる。
・ビートをテーマとした総合的な学習の教材化:寒冷地で育つビートの甘さの謎解きから展開して 北海道の帯広でのビート、沖縄のサトウキビ、いずれも寒い・暑い地方でのデンプンの糖化である。これは寒さの凍結対策、暑さの蒸発対策として考えていくと分かりやすい。
・韓国の唐辛子の謎から日本の食文化を考える 韓国のキムチに代表されるように唐辛子の利用が多い。そもそも唐辛子はアメリカ・日本からの輸入で、どうして韓国で花開いたのかの謎に迫る。中世期のヨーロッパでのスパイス/胡椒を利用しての保存対策が唐辛子によってもっと安く手に入るものとして利用されていくこことなる。韓国での金属利用についてもふれる。
・日本本土のダシ文化と沖縄との違い カツオブシの作成に着目しながら、それが本州と沖縄との異なることに着目して、その意味を探る試み。沖縄のそれは半発酵状態のもので、本州との違いの謎に迫る。この謎を解く為には、沖縄の水がサンゴなどの影響で硬水であることに起因している。日本本土と沖縄のカツオブシは違いは発酵と半発酵状態との差異になるが、環境風土とどのように関係しているのであろうか。発酵を完成できない沖縄の条件と、水に起因する動物食・魚食のダシ文化としての差異が予想される。
・腐らせて、腐らせない方法=発酵食品の知恵 保存食と言うと、レトルト・缶詰・冷凍などが思いつきそうだが、人間の長い歴史の中では保存は、目的的に発酵させることによって、結果的に保存を行ってきた歴史であるとも言える。身の回りの多くの食材は発酵食品として考えることができる。発酵は食材をさらに豊かにする。ここでの総合的な視点は、なぜという問いを中核としての自然科学的視点、社会的広がり・歴史、そして、それらを背景としてのものづくりとのセットとなっている。腐らせて、保存するという矛盾した点が重要で、発酵食品作りとセットなっている。小泉武雄氏の著書を参考にして子どもへの普及をめざす。
・チャから歴史と文化を考える 緑茶・ウーロン茶・紅茶がもとは同じであることを通して中国のお茶輸出戦略と歴史を考えるもので、身の回りの植物からもお茶ができる。世界とのつながりや歴史を考える食材は香辛料・カカオなどがあり、その一つとなる。
シンドバットとスパイス航路・香辛料を求めて  腸利用のソーセージ作りを含んでの、スパイスの植物としての戦略的意味と、スパイスを求めていくコロンブスの航海の軌跡を背景にして、何が求められていたのかに挑戦している。離島にある花が虫を呼ぶ植物のポリネーター戦略とも関係している香辛料もある。

(3) 熱代謝の累層性

・とりわけ生物領域における熱代謝システムの総合的な学習 熱代謝の視点をさらに拡張して、人の動脈・静脈の血管の分布・汗、植物の栄養や水分のパイプ分布、魚の血合いの見られる血管分布等のシステムの意味を探る。冬眠はこの熱代謝と寿命とも関係も現れる。昆虫に関してはあえて冬の虫探しを行うし、また魚の場合には血合いに着目して魚の熱交換と生態との一端を探る。
・熱代謝システムの総合的な学習:ヒートアイランド 現在の環境問題とも通ずるヒートアイランドの教材を展開する。ヒートアイランドでは、都市では一時的に太陽二つ分の金星状態になっている。生物などの熱代謝を社会に着目しての展開となっている。ここではヒートアイランド現象に着目して東京の金星化を指し示していることから出発している。夏の暑い時期には太陽が二つあるくらいの状態になっており、この太陽系での位置は金星ということになる。その後は地球温暖化として全世界的課題の端緒段階ということになる。生物は、単位質量あたりのエネルギー放散量は太陽等とは異なり10倍以上あり、また社会ではさらに桁違いとなる。
・この世に草食動物はいない?=牛の胃の中は“小宇宙” 牛には4つの胃があると言われている。しかし、本来の胃は一つで、後の3つは他の微生物発酵タンクとしての役割がある。この意味では牛は草食動物ではなく、微生物が植物を食べ、そのオーバー部分の微生物を牛が食べているということになる。胃の前で発酵させる場合と、腸で発酵させる動物がいる。
・別海町における牛のうんちとおしっこを考える 牛のウンチの量は大変、多くて道東でも東京都の半分くらいの人口に対応する量が排出されている。この量に着目して課題を確認する。牛の糞尿問題は東京に匹敵するくらいの大きな問題で、それをどのように解決するのかを環境問題から考える。
・炭づくりから社会を考える 問題意識:どうして無理してまで炭をつくる:木を燃やした方が良いのではないか?:蒸し焼きは酸素を渇望するものへ、穴は表面積拡大による異なる用途にも(活性炭・電池)炭の作成を中核にして、炭の不思議、炭の自然科学的特性に基づく効能などを扱っている。炭は日常生活では意外なところに利用されている。炭に穴が多く空いていることの効用は炭・アルミ電池にも現れている。

(4) 環・世界

・本当はあいまい、人間の捉え方を知ろう 環・世界とEう視点からの授業展開シリーズ。最初は人間の認知する像があいまいであることを扱っている。錯覚は、そのように見えてしまうことの根拠が認識する脳・機能にあることとなる。また、人間の像の捉え方が、コトバや文化的背景が異なると違ってくることを扱っているが、科学としての切り取り方には課題が多い。虹が何色名のかは、文化・生活習慣とのかかわりの中で生ずるものであることが分かる。
・動物の色覚と植物との共進化:環境とのかかわりから動物の色覚進化史を探る 動物に視点を移して、動物ならではの白黒・カラーの像なとど、その意味を探る展開となっている。人間のカラーの目は、爬虫類/鳥類とは異なり新たに作られた事による無理が存在している。花/鳥/虫の3者の共進化の一つを色覚からとらえると、どうして哺乳類だけが白黒の目をもつのか?(魚類、爬虫類、鳥類と比較して)なども課題となる。また、環境と、相手からのと見え方の踏まえての、色の不思議:赤と緑(植物)との補色、青(空)と黄色との補色から果物の種散布の対象動物を考える。
・男と女、オスとメスの世界の捉え方を知ろう 性として男女とは異なる能力・像があることに言及して、その意味を探ることを試みている。何割かの女性は男性とは異なる赤色が見えていることが指摘されており、その理由も考える。環・世界を感覚器官の視覚を中心にしてと、性による差異等の世界の切り取り方を考える。男女では理由は不明だが赤の色認知に差異がある。
・“目は口ほどにものを言う” 容貌の社会生物学入門になっており、どうして少女マンガの目は大きい?という問いから始まる。一見すると趣味の世界のようだが目に着目すると、生物の世界のみならず、人間社会に置いても目が果たす役割は大きい。乳幼児段階では目への着目は早い段階から現れる。
・眼のつき方に目をつけよう:立体視からその謎を探る 眼の付き方に着目すると、それにかかわる生態行動等の意味を探るという課題ともつながる。目の構造・進化から出発/立体視に絞って考察する:脳では左右差を利用しての立体視を可能にしているばかりでなく、直接の視野との差異は微分的視野考察も可能にしている。目のつき方・見え方から見える世界を探る。
・心拍数で測る生物時間:異温性と寿命 物理的時間として寿命が計られているが、生物そのものの生活に即しての時間感覚は異なってくることとなる。ゾウとネズミの時間間隔の同等性とさらに一見すると長寿命のコウモリも“異温性”から見ると同じで事が予測される。寿命と体温との関係の2回目で、本川理論の法則性を徹することによって、合わない部分には合理的な根拠があるはずであるとの展開となっている。環・世界を時空概念にも拡張しうる可能性を示している。
・対他でのトリック・環世界の創出(食べるため・食べられないため) 昆虫等の視覚に対応する擬態がすぐにイメージできるが、目的的なトリック的な環・世界の創出は、いろいろなバンドに対応する感覚に応じた擬態・像がある。そこには共進化も現れてくる。シマウマは私たちの目から見ると目だつが、視点を変えて捕食者から見ると異なってくる。ガとコウモリも、超音波から見えないようにする工夫や見ようとする工夫の共進化の一端が表れる。食べる側の戦略と逃げる側の戦略