想定 Q & A

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Q. とても忙しい、と聞きましたが…。

A. はい。忙しいです(笑)。でもこれは「とても充実している」ということです。

研究室の基本的な姿勢は、自分が興味を持ったことや面白いと思ったことを、どんどん時間をかけて勉強したり実践したりして深めていくことを応援する、というものです。必修の教育活動もありますが、多くは自由意志で参加するタイプの活動です。 各自のエネルギーやコンディションに応じて、かなり調整できます。

1年生、2年生のうちは、必修の活動がやや多めです。これは、できるだけ早い機会に「人生の密度を高める」ことに出会って、慣れてほしい、という意図があります。これに慣れれば、いままで思っていたよりもはるかに「たくさんのおもしろいこと」が「できる自分」に気づくでしょう。

もちろん、密度を高めることだけが価値ではありませんが、この研究室は方針として「高密度チャレンジ志向」である、ということです。そして、高密度へのチャレンジは、エネルギーにあふれる「若者」の特権といえます。やるなら、いまでしょう!(←古いかな…笑)

「たのしくわかる授業」をつくろう、というのが、この研究室のモットーのひとつです。参加する子どもたちが「たのしい」ためには、先生も楽しんで授業を進めることが理想です。その子どもたちと先生自身の「たのしさ」のために、教材内容を発掘・研究し、教具を工夫して作り上げ、構成を練り直し、何度も何度も授業を重ねてよりよくしていくのです。

「楽(たの)しいことは楽(ラク)ではない」のです。確かに、ただただ受け身でこちらの努力を必要としない娯楽は、楽しいでしょう。ただ、こういう「消費的な楽しさ」は、「消費しても消費しても、満足できない」となりやすいのです。一方で、誰かの役に立つようなものごとや、子どもたちに喜んでもらえるような授業やイベントを実際に動いて創りあげる「創造的な楽しさ」があります。これは苦労が多いでしょう。しかし、やりきったときの満足感・成長感は、単なる娯楽とは比べものにならないほど大きいのです。本当の「楽しさ」は「創造的・実践的」なことの中にあるのです。これをやるのは「ラク」ではありませんし、「ヒマ」でもありません。

(P.S. 消費的な娯楽も、リフレッシュのためにはとても大切ですよ笑。娯楽もモリモリ盛り込む…と、さらに密度がアップしちゃいますが笑)

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Q. 全部の活動に参加しなければならないのですか?

A. いいえ。全部ではありません。

いくつかの活動は「必修の講義」の内容として行っています。これらは必修ですから必ず参加しなければなりません。その他、「選択必修」の講義の内容として行っているものもあります。また、単位と関係なく、ボランティアの自主活動として、希望者で集まって実施しているものも多数あります。

必修のもの以外は、基本的に学生が希望して参加する形をとっていますから、自分のコンディションをよく自分で観察して、無理のない範囲で選んで参加することになります。

ただ、地域と関わって地域行事に参加する場合などは、今年はやりたい人がいないからできませんとは言えないので、ある程度どうしても誰かが参加しなければならないことはあります。このあたりは仲間同士補い合って、上手に工夫して分担しましょう。これも自己管理能力・スケジュール管理能力・コミュニケーションによる協調能力のリアルなトレーニングです。生涯役に立ちます。

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Q. 授業開発研は「教育フィールド研究」が別メニューだ、とききましたが…

A. 一部、別メニューです。1年生後期の「教育フィールド研究1」は、他の学生と同じように、毎週金曜日に市内の小学校を訪問します。附属小学校となることが多いです。2年生前期の「教育フィールド研究2」は独自メニューで、本別町の通学合宿に参加し、羅臼地域の小学校で学習支援活動をします(2019現在)。遠隔地ですので毎週通うことはできず、特定の週にまとめて実施します。

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Q. 部活・サークルやアルバイトなどは、できるのでしょうか? (忙しくてできない、という噂が…)

A. 在籍している学生たちをみても、部活・サークルやアルバイトは、実際に多くの人がやっています。ただ「簡単ではない」とは言えるでしょう。

授業開発研究室ではたくさんの教育活動に参加するチャンスを用意しています。これらは何月何日が実施日(本番)、と決まっています。よくみられる難しさは、本番や準備の日程が部活・サークル・アルバイトと重複してしまうことです。

これはできるだけ早くスケジュールを把握し、各自でさまざまな日程調整を試みて、可能な限り前もって重複を避けるしかありません。運悪く避けられない場合は、学業優先という常識的な判断をせざるを得ないこともあるでしょう。しかし、これはよく見渡すと、実はこの研究室に限ったことではありません。

教員養成課程では、各種の教育実習や集中講義が多くあります。「実践」に重きをおく当キャンパスでは、他の研究室でも合宿や独自の教育活動を企画することが多くなりました。これらも皆、部活・サークル・アルバイトなどと日程重複の可能性があり、日程調整の必要があります。皆、同じなのです。

授業開発研究室では、2月から3月にかけて、次年度(4月から)の活動計画を立てます。各種日程は可能な限り早く学生のみなさんに伝えるようにしています。

当研究室の教員2名は、部活・サークル・アルバイトがキライなわけでは決してありません。むしろやるならどんどんやって、と推奨したいぐらいです。多角的に展開しているとはいえ、研究室の中だけですべてのことがまかなえるなどとは、決して思っていません。ただ、「高密度志向」な研究室であるために、特に日程重複の問題には、覚悟して取り組む必要があるでしょう。

講義の受講などを普通にこなしたうえで、研究室活動も部活もバイトも目一杯自分の能力を発揮して活躍するには、かなり高度なスケジュール管理能力や人間関係の調整力を必要とします。これらの能力は貴重です。いま身につけることができれば生涯役に立ちます。チャレンジしましょう。

またより本質的なこととして、研究室活動なら活動自体の企画・遂行能力が高いこと、部活動ならその本来の内容の能力が高いこと(スポーツならそのスポーツがうまいこと、音楽演奏なら歌や楽器が上手でセンスもよいこと)が、「欲張ってすべてをこなす」ことへの大きな助けとなります。これも、チャレンジしましょう(←しつこいかな?笑)。

大学教員の私たちから見ても驚異的なのですが、この難しいタスクを充分にこなす学生が、実際に何人もいます。すごいことです。2018年度の3年生には部活動の部長をつとめた学生が2名いました。新しいサークルを立ち上げた学生もいます。

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Q. 活動の宿泊はどうしているのですか?ホテルに泊まるのですか?

A. 宿泊をともなう教育活動では、例えば公民館のような施設がその活動の会場であれば、その公民館の和室大広間などに寝袋で宿泊します。また、学校訪問などでは、使われていない教員宿舎などをお借りして、数名で宿泊することもあります。やっぱり寝袋です。宿泊費はかかりません。ホテルなどを使うとお金がたくさんかかるので、現実的ではないのです。

寝袋は大学の備品を借りて使います。この受領・返却も当然学生自身で段取りします。大学の備品では「気になる」という人は、マイ寝袋を持参する人もいるようです。

食事についても、そのような寝袋生活ですので、基本的に協同自炊です。炊事当番や買い出し当番を決めてローテーションすることが多いようです。生活力がつきますよ。費用面でも経済的です。キャンプみたいですね。

なお、最近は少なくなったようですが、宿泊の場所と季節によっては、虫が多いこともあるかもしれません。トイレも水洗ではない場合があるかもしれません。ワイルドですね。ある程度の耐性が必要です。(でもいまいる学生たちもたいてい虫はキライです笑)

余談ですが、普段はこのような授業開発研究室ですが、卒業論文発表会の後にでかける祝賀旅行では、例年温泉旅館にくりだして、美味しい料理を楽しみのんびり温泉につかります。ありがたみがよくわかります笑。ただし費用もそれなりにかかります。

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Q. 授業開発研究室と名乗っているのだから、所属したらすぐに授業を作ることを勉強できるんですよね?

A. 所属してしばらくのあいだは、まずは様々な教育活動を通して自らのこれまでの学びを問い直し、「引き出し」を増やして、楽しくてわかる授業づくりの基礎をつくります。その後徐々に授業の一部を構成して実施する機会が増え、本格的には卒業論文でオリジナルの授業プランを作成・実践します。

実際の学校の授業には、現実問題としてさまざまな制約があります。例えば学習指導要領への準拠・評価(成績を決めること)が受験に直結すること・親の価値観への対処などです。これらはとても重要で、かつ困難なことです。しかしこれらの制約への対処を最優先して授業を構成すると、高度に様式化(ワンパターン化)してしまいます。

現実の学校の授業では、それはやむを得ないことですが、それではなかなか「おもしろさ」へのチャレンジができません。制約への適応は、ある意味で「削って小さくしていくこと」だと考えられますが、それは勤めてから、その時の実際の制約をよく調べて行うのが適切ではないでしょうか。

ここ大学では、せっかく時間と自由があるのだから、手間ひまのかかる「広げること」「おもしろくすること」を身につけてほしいと、私たちは考えます。

また、制約は将来変化するかもしれません。現状の制約に対応する具体的な技術は、すぐ使えるかもしれませんが、すぐに古くなり使えなくなるかもしれません。

これらの考えから、授業開発研究室では、すぐに「(制約に対応できる様式化した)授業を作る」ことではなく、まずは制約からいったん離れて、根源的で純朴な「学ぶおもしろさ」にもとづいて「自ら学び直す」ことを行っています。これが学びの問い直しです。卒業が近くなり、いよいよ先生になるという段階で、現実のいろいろな制約も一部考慮にいれた授業プランを構成し、学校などで実践させてもらっています。

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Q.どんな教科でもできると言っていますが、授業開発研究室の先生方はすべてのことを指導できるのでしょうか。

A. 一般に大学の教員は、特定の狭い領域について非常に詳しく知っていることが多いです。これを専門性といいます。ですが小学校を強く意識したこの研究室の2名の教員は、自分の専門分野だけでなく、さまざまなことにチャレンジしています。ただ、大学教員ももちろん人間ですから、すべてのことを深く知っているわけではありません。当然、得意分野もあれば不得意分野もあります。

学生の興味が深くなり、授業開発研究室の教員では対応できなくなった場合には、積極的に外の専門家にお話を聞きに行くことを推奨しています。

例えば釧路校の別の研究室の専門の先生を訪問したり、各地の小学校や中学校の現役の先生に、活動のついでにお話を聞いたり、地域のかたがたにインタビューしたりなど、学生自らどんどん行っています。

このように自分で興味関心分野を見つけ、さらに自分で先生を探して興味のあることを学んでいくという姿勢は、学生のうちはもちろんのこと社会人になってからも、生涯学び続けるためにとても大切です。

また、外部の専門家に失礼にならないように、忙しいお仕事の邪魔にならないようにと、さまざまな配慮をしつつ疑問点をおうかがいすることは、まさに生きたコミュニケーション力の育成といえます。

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Q. 授業開発研の先生方の得意分野は何ですか?

A. 教員のプロフィールをご紹介します。

境 智洋 (さかい ちひろ) 生活科・総合学習

本研究室の卒業生。元小中学校教員・理科教育センター研究員。得意分野: 地学(特に石)・理科教育。主な活動: サイエンスショー・たたら製鉄・ものづくり・防災教育(地震・火山)ほか多数。研究者総覧はこちら

広重 真人 (ひろしげ まこと) 情報技術教育

元工学研究職。傍ら音楽活動もたくさん。得意分野: 情報とコンピュータ・音楽・木工などのものづくり。最近は歴史系のゼミも。主な活動: 標津サイエンスフェア・標津図書館まつり・1年生の影絵音楽劇・歌唱共通教材を歌う会・いろいろ作る・部屋を片付けろと言う笑。研究者総覧はこちら。

教員の得意分野に理工系が多く、必修や選択必修の活動では「サイエンスなんとか」が多いですが、学生たちは必ずしも理科ばかりやっているわけではありません。副免許も国語・数学・英語・体育・特別支援などはよく見かけます。卒業論文のテーマもいろいろです。

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